ワンルームのような広がり 木の温もりいっぱいのLDK

 昨年4月、ご夫婦二人で暮らすマイホームを建築されたK様。奥様は「家を建てるなら小松さんに」と決めていました。小松さんとは、お友達が家づくりを依頼された、安芸の小松工務店のこと。そのお宅の丁寧なつくりをご覧になっており、他社に依頼する選択肢はなかったと話します。
 もともと木の風合いが好きだった奥様。プレカット木材を用いず、全て手刻みの木で家をつくる小松工務店の意向とマッチし、K様邸は本物の木の魅力が存分に感じられる上質な空間になっています。
 住まいは、1階に工房とガレージ、2階にLDKがあります。LDKでひと際目をひくのは、構造を現しにした吹き抜けのような勾配天井。小松代表がこだわる美しい木組み、そしてK様邸のために取り寄せた一本木の杉の丸太梁が品格を感じさせます。また梁見せ天井のおかげで、部屋は実際の広さ以上に開放的。サッシも普通より大きめで、冬は暖かい日差しを、夏は涼しい風をふんだんに取り入れています。
 ワンルームのようにしたいというK様のご希望を受け、2階に仕切りはありません。そのため部屋中に光と風が届きます。唯一しつらえたのは和室の障子。こちらは建具職人手づくりで、美しい見栄えがアクセントを添えています。また空間にメリハリをもたらしているのが、スペースごとに異なる天井高。どこにいても過ごしやすい、絶妙なバランスに整えられています。