先祖代々の土地と家を受け継ぎ、愛着を持って住み続けてきたO様ご一家。ところが3年ほど前、梁のシロアリ被害に気付きました。この建物はご主人の曽祖父が昭和7年に納屋として建てたもの。自分の山で伐ってきた立派な梁や柱が使われており、「壊すのではなくなんとか生かしたい。どうしたらいいのか」と悩まれました。
O様が住まいの再生を依頼したのは、MIタウン企画部です。別の会社にも相談しましたが、できないと音を上げたり、良いプランを出してもらえなかったりしたそう。一方古民家のプロであるMIタウン企画部は、ご夫婦の理想の間取りやデザインを提案してくれ、担当者の対応も大変良かったとのこと。納屋だったので天井の低さが心配でしたが、不安を見事に払拭する癒しの家へと再生してくれました。
住まいは、1階に広々としたリビングが広がっています。かつての土間は無垢の杉床へと変貌。そして頭上には、重厚な松の梁が顔を見せています。これら梁や柱は、補修のうえ柿渋塗装を施して再利用されており、新たな輝きを放っています。またリビングにはキッチンや小上がりの和室が新設され、住みやすさも叶えられています。
建ててからおよそ90年経っている木組みの建物ですが、大工さんは歪みが数センチしかないと話していたとか。伝統的な木造建築の質の高さと、昔の大工の腕の確かさを、施主様も実感されたようです。